2017年11月17日〜24日事務局長の久世がボルネオ島ダナムバレイにてオランウータンの調査を行いました
今回も8月に続いて夜間観察に挑戦することができました。
■11月19日のレポートより
11月19日にダナムバレイで子連れ雌のLinaを観察しました。Line
は丸一日(朝から夕方ネストを作るまで)イチジクの実を食べていました。
カニクイザルの群れが来て、Lineの子供のKateがちょっかいだしたり、カニクイザルにちょっかい出されたりしていましたが、カニクイザルほ3時間ほどでいなくなりました。
その後、若雄のAcoが同じ木に来て果実を食べていましたが、LineはAcoがいなくなるまで(3時間)、ずっと木の又の着生植物の中に隠れて、出てきませんでした。
珍しく前夜に利用したネスト(ベッド)を再利用して、16時半過ぎに就寝。
その後、夜間観察に挑戦しました。
2017年11月26日 図鑑のオランウータンページを担当しました
『世界で一番美しいサルの図鑑』(京都大学霊長類研究所監修、出版社:エクスナレッジ)が発売されました。
金森が、スマトラ・オランウータンとボルネオ・オランウータンのページを担当しています。
2017年11月4日(土)〜5日(日)SAGAのシンポジウムでブースを出展しました
SAGA(アフリカ・アジアに生きる大型類人猿を支援する集い)で両日ブースを出展しました。
代表の黒鳥、副代表の金森と、スタッフ2名が参加し、
活動の紹介や、オランウータンに関する書籍・グッズの販売、又当団体への寄付や募金受付を行いました。
ブースにお立ち寄りいただいた皆様ありがとうございました!
お立ち寄りありがとうございます!
購入いただいた本にサインする黒鳥
今回はダナムバレイのオランウータンの大きな写真が目印でした!
2017年11月9日(木)に事務局長の久世が、大型類人猿に関する講演にゲストスピーカーとして参加しました。
鎌倉女子大学生涯学習センター「平成29年度公開講座後期プログラム」として、大型類人猿に関する講座が開講されました。
事務局の久世がゲストスピーカーとして参加しました。
【タイトル】 動物学特別講座:赤い類人猿、黒い類人猿- 森に棲むヒトの親戚
【日時】11月8日(水)<講義(概論)>10:20〜11:50
11月9日(木)<ビデオ講義>10:20〜11:50 <シンポジウム>13:00〜16:30
【会場】 鎌倉女子大学大船キャンパス・視聴覚ホール
【内容】 大型類人猿のフィールドワーク調査に携わる現役研究者を招き、ヒトに最も近縁な動物の社会や生態に関する最新の話題をお届けします。特に、 ボルネオ島(東南アジア)のオランウータンとタンガニーカ湖畔(東アフリカ)のチンパンジーの二種間比較が中心テーマとなります。メインのシンポジウムに先立ち、初学者に配慮した概論をレクチャーします。シンポジウム会場には野外調査で実際に使用しているグッズ等を展示し、パネルディスカッションの際には受講者からの質問を受け付けます。
2017年10月29日(日)会長の黒鳥が神戸市立王子動物園において、オランウータンに関する講演を行いました
タイトル:オランウータンへの恩返し
日:2017年10月29日(日)>
時間:13:30〜15:00
会場:神戸市立王子動物園 動物科学資料館 動物園ホール
主催:神戸市立王子動物園 ・ 動物科学資料館30周年特別展
台風接近による雨天の中たくさんの皆様に参加、熱心に聴講いただきありがとうございました。
嵐の中、予想以上の皆様に参加いただきありがとうございました(黒鳥より)
2017年10月24日事務局長の久世が釧路で、オランウータンに関する講演を行いました
国際ソロプチミスト釧路アミティにて「サルの子育て、ヒトの子育て」と題した講演を行いました。
講演の様子が後日、釧路新聞に掲載されました。
2017年9月9日(土)理事の田島がオランウータンに関する発表を行いました。
理事の田島が第22回 日本顔学会でポスター発表をおこないました。
成長すると顔が大きくなるオランウータンの不思議な生態について説明し、多くの参加者と議論を交わすことができました。
会場:関西学院大学(西宮上ケ原キャンパス)
(写真:顔学の第一人者、原島博 先生の質問に答える田島)
2017年8月2日〜24日、事務局長の久世がダナムバレイ(ボルネオ島)で調査研究活動を行いました。
今回は、昨年末にクラウドファウンディングで皆様からのご協力をいただきました『オランウータンの夜間観察』にも初挑戦しました。
フェイスブックで現地の様子をリアルタイムで随時レポートしていました。
別ページにそのレポートをまとめました。ぜひごらんください。
→ダナムバレイレポートへ
(昨年行ったクラウドファウンディング案内→野生オランウータンの夜間観察に挑戦します!(JGのサイトへ)(※募集は終了しています))
2017年7月12日
金森が、東京農業大学農学部にて、「野生ボルネオ・オランウータンの生態調査」と題した特別講義を行いました。
6月22日(木)
事務局長の久世が東京コミュニケーションアート専門学校でオランウータンに関する講演を行いました
6月17日(土)
第6回オランウータン倶楽部公開講演会開催(開催:旭山動物園(北海道) 主催:オランウータン倶楽部 おらけん協賛)
当日は、会長の黒鳥、事務局長の久世と、スタッフの蔦谷匠と事務局スタッフが参加しました。
蔦谷匠(京都大学人類進化論研究室)が『オランータンの母子関係について』と題した講演を行いました。
久世が、総合討論のコメンテーターとして登壇しました。
多くの方のご参加をいただき、盛会に終わることができました。
次回、第7回オランウータン倶楽部は、2018年(日程詳細後日)に開催します。
おらけんより、HPやFBを通じてお知らせいたします。
どうぞお楽しみに!
6月17日(土)
理事の田島が日本人類学会・進化人類分科会でコメンテーターを務めました。
日本人類学会の研究集会「ヒトにとってオトナになるとはどういうこ
とか」において理事の田島が登壇し、コメンテーターを務めました。
特殊なオランウータンの成長パターンを例にとり、ヒトの思春期・青年期と比較
するアイデアを提案し、議論を行いました
分科会詳細
6月4日(日)
事務局長の久世が都立八王子東高校でオランウータンに関する講演を行いました。
5月18日〜5月25日
事務局長の久世がダナムバレイ(ボルネオ島)で調査研究活動を行いました。
↑今年の1月から安定した調査チーム。3〜5月は果実が少なく、オランウータンが見つからない日も多かったですが、頑張ってデータを、とってくれました。
↑今はマメ科のスパトロブス属の若葉の季節。ダナムバレイのオランウータンの果実欠乏期を支える、大事なフォールバック・フードです。
↑ボルネオ・フォレストロッジのキャノピーウォークの改修工事が終わっていました。 以前より距離が少し延びたかな?と思います。
↑こちらはダナムバレイに行く途中に出会った、ボルネオゾウの群れです。
↑合計20頭以上の群れが数百メートルに散らばって採食していました
5月20日(土)
理事の田島が、京都大学で開催の「保護保全についてのドキュメンタリーナイト」にゲストとして参加しました。
イベント詳細
ボルネオ島の環境破壊を題材とした、イギリスのドキュメンタリー映画
"Terry Prachett: Facing Extinction"を上映し、 田島がスライドで内容の補足を行った後、様々な国籍の参加者の質問に答え、討論をしました。
マレーシア人参加者からは、マレーシアの都市部でオランウータンに対する関心が乏しい背景として、 学校教育で取り上げられることが少なく、オランウータンが絶滅の危機に瀕していることを知らないという問題があるのではないかと指摘がありました。
↑ 映画を上映後、スライドを交えながら質疑応答にこたえる田島
2017年4月4日 京大総合博物館の展示のオランウータンを担当しました
霊長研創立50周年の企画として、京大総合博物
館の霊長類コーナーの展示がリニューアルされました。金森が、類人猿コーナーのオランウータンのパネルを担当しています。
3月9日
蔦谷(共同研究者)がマレーシアサバ大学で保全に関する講義を行いました
発表に使用したスライドを日本語訳して、公開しています。
是非ごらんくださいませ。
3月25日〜3月26日
霊長研で第46回ホミニゼーション研究会にて参加・発表を行いました。
事務局長の久世がオランウータンの雄の二型成熟やライフヒストリーについてお話し、
理事の田島と共同研究者の蔦谷がコメンテーターとして登段しました。
研究会の後は、今後のおらけんの活動や、ボルネオ島での調査研究、特に夜間観察を準備について打ち合わせを行いました。
↑コメントする蔦谷 (左より)事務スタッフ、久世、蔦谷、田島
3月20日
動物園大学7@愛媛県立とべ動物園において、ポスター発表を行いました。
事務局長の久世が著者に入っているポスターが3題、発表されました。 他にオランウータンのポスターが1題あり、比較的オランウータンの発表が多かったです。
1月31日〜2月12日
事務局長の久世がダナムバレイ(ボルネオ島)で調査研究活動を行いました。
1月30日にクアラルンプール経由でコタキナバルに入り、31日〜2日は、コタキナバルで共同研究者や現地の協力者、関係機関の担当者達と打ち合わしました。
2月3日にダナムバレイに移動し、11日まで滞在し、12日の深夜にコタキナバルを出発する直行便で帰国しました。
1週間ほどの滞在、雨季で果実も少ない時季ですが、若雌1頭、フランジ雄2頭、母子1組の計5頭を観察することができました。 フランジ雄が母子の近く(30m位の距離)で、ロングコールを発し、立ち枯れ木を倒す「snag crashing 」という行動(ナショナル・ジオグラフィック12月号の特集にもイラストが掲載されている行動)も観察しました。
ロッジが新しく切り開いたトレイルの確認もしましたが、その時にスイロク、ゾウ、マレーグマなどの痕跡も見ることができました(写真)。 また、夜間観察に必要なバッテリーなども、ダナムバレイに入る直前に現地で調達し、撮影機材のテストなども行いました。
昨年から試行錯誤していた調査助手ですが、ようやく新しい人が2人決まり、ようやく安定した調査体制を整えることができました。
これも一重に、ご支援いただいている皆さんのおかげです。ありがとうございます。
今後も活動予定やオランウータンに関する情報を発信していきますので、どうぞよろしくお願いします。
↑バナナ コウモリ(バナナの葉の中で昼間は休息する果実食性のコウモリ
↑調査助手のPeoがヒル(Tiger Leech)に「悪い血」を吸わせる民間療法をしていた
↑夜間観察用の撮影機材のテスト.カメラが向いている方向にネストの中で休んでいるオランウータンがいる
↑現地調査助手達(左:ジャイディ、右:エルニー、中央:ピオ)
↑マレーグマの爪痕??
↑樹上40mの高さでくつろぐ母子(左:母親のYanti、右:娘のSeli).キャノピーウォークから撮影
↑ゾウの足跡(手前)とゾウの食痕(中央).トゲだけのラタンを食べていた
↑若いフランジ雄のゴテン(Gotenz)