オランウータンとは
主にこのような特徴を持っています
- 東南アジア(ボルネオ島とスマトラ島)にのみ生息する大型類人猿
- 昼行性霊長類の中で唯一の単独性
(群れをつくらない)
- 現存する世界最大の樹上性動物
(オス約80kg・メス約40kg)
- 哺乳類では出産間隔が最長(6〜9年)
=繁殖スピードが最も遅い
- 哺乳類では珍しい、雄の二型成熟
オランウータンの二型成熟=
オランウータンの雄は,頬ヒダ(フランジ)などの二次性徴を発達させた巨大なフランジ雄と,このような二次性徴を持たないアンフランジ雄という 2つの形態が存在する - 森林内を単独で移動しながら、果実等を食べ、毎晩新しいベットを作って休む
フランジ雄(ダナムバレイで撮影)
オランウータンの分布
かってスマトラ島には全島にスマトラオランウータンが生息していましたが、森林伐採・アブラヤシプランテーション開発による生息地減少などの影響を受け生息数は激減しています。
近年では北部のごく限られた地域に7500頭が生息するのみと推測されてきました。2016年に海抜1500mの場所で新たな生息が確認され、全生息推定数は14,600頭という上方修正発表がありましたが、危機的状況に変わりはありません。
ボルネオ島でもあちこちで孤立している森に、あわせても5万4000頭のボルネオオランウータンしか生息していません。