日本オランウータンリサーチセンター

dr201903

ダナムバレイレポート〜2019年3月

2019年3月
事務局長の久世がダナムバレイ(ボルネオ島)で調査研究活動を行いました。

2019年3月14日


今日から24日までダナムバレイで調査です!
街で昼食をたべて、出発!

 

2019年3月18日

 

3月15日からダナムバレイに来ています。もう3週間近く雨が降ってないとのことで、色々な木が開花し始めています。助手のPeoによると、(開花した為)ハチが多いので、オランウータンがいつもより低い位置にいて見つけにくい、とのこと。今日(18日)ようやくオランウータンの母子が見つかりました。

 

 

ダナムバレイの森では現在、開花した植物が多く見られています(写真の上の方に白っぽい花がついています。青丸をつけた部分です)。 このまま順調に進めば多くの果実がなり、オランウータンの行動にも影響するはずです。とても楽しみです。

 

2019年3月19日

 

 

 

18日午前に見つけたAmy母子は昼過ぎに見失ってしまいましたが、入れ代わりに現れたYamato(♀)とKhai(♂)の若いカップルの追跡に切り替えました。
今日(19日)は早朝からYamatoを追跡しています。彼女はもう妊娠してもおかしくない年齢なのですが、まだ妊娠の兆候は見られません。

 

2019年3月20日

 


写真1:スコール(左のイチジクの木にオランウータンがいます)

 


写真2:イチジクから降りてきたGotenz

 

昨晩は久しぶりに夜も雨が振りました。今日も朝からどんより曇り空で時々降ってます。今朝は昨日、調査小屋の近くで見つけたフランジ雄のGotenzを追跡しています。

 

2019年3月21日

 

 

 

今日はオランウータン追跡はオフでしたが、サバ大学の院生さんのネストセンサス調査を行いました。植林された森とダナムバレイの原生林で、ネストの密度やネストを作る木の特徴を比較する研究です。

 

2019年3月22日

 


写真1:フェノロジー調査中のEddy(調査アシスタント)

 

今日は月に一度のフェノロジー調査。調査地内に設置した5ヶ所のプロット内で、一定以上の大きさの木の新葉・花・果実のつき具合を確認します。いつもより花が多く見られましたが、フタバガキ科の開花はほとんど見られませんでした。一斉開花は来るのか!?

 

2019年3月23日

 

 

 

23日は午前も午後も雨でネットに繋がりにくく更新できにくかったです。
今日はオランウータンの生息密度を推定するネストセンサスと、森の果実の実り具合を調べる落下果実センサスを行いました。
調査地内で一番標高が高いビュウポイントから熱帯雨林を見下ろすと、チラホラとフタバガキ科の開花が見られました。

 

2019年3月24日

 

 

3月24日に私がダナムバレイを発つ前に、今回から試験導入したユニフォームを着た調査助手達の記念撮影。
このユニフォームの作成には、LIFULL(旧JapanGiving)の「【通年受付】ボルネオ島での日本人による野生オランウータンの長期野外調査を継続したい!(https://japangiving.jp/supporter/project_display.html?project_id=20005309)」でいただいたご寄付をもとに作成しました。
ダナムバレイを訪れる観光客の皆さんに、私達の調査研究をアピールし、ご理解いただくことと、調査助手達にも自信と誇りを持って調査活動を行って欲しい、という願いを込めて作成しました。

 

 

ダナムバレイの調査は皆様からのサポートで支えられています。
いつもご理解とご声援ありがとうございます。
今後ともご支援のほど、よろしくお願い致します。


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