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謎に包まれた「森の人」、オランウータンの生態の解明を目指して
オランウータンは、チンパンジーやゴリラと並んで、遺伝的に私達ヒトにとても近いので、「ヒト科」に分類されています。
チンパンジーと同等の高い知性をもっていますが、アフリカに住むチンパンジーやゴリラとは異なり、アジアで誕生し進化してきました。
チンパンジーやゴリラは群れを作って生活していますが、オランウータンは群れを作らず、単独で生活しています。
また高さ10〜50mの熱帯雨林で暮らしていて、移動はもちろん、休息(睡眠)・食事・排泄や育児、交尾など全ての行動を樹上で行い、地面に下りてくることがほとんどありません。
群れを作って地上を歩いて移動することが多い、チンパンジーやゴリラに比べて長時間、継続して観察することが難しく、研究があまりすすんでいません。
しかし現在、生息地である東南アジアの熱帯雨林は、森林火災や農地開発によって急速に破壊されていて、彼らは絶滅の危機に瀕しています。
日本人の若手研究者が中心になって運営しています
ダナムバレイでのオランウータン調査は、オランウータン・リサーチセンターの副所長金森朝子(現:京都大学霊長類研究所・研究員)が、博士課程の大学院生だった時に開始しました。2005年より事務局長の久世濃子(現:国立科学博物館・日本学術振興会特別研究員)が加わり、その後、田島知之(現:京都大学理学研究科・教務補佐員)などの大学院生や現地の若手研究者・学生が調査を行ってきました。それぞれの研究者が、独自のテーマ(採食生態、繁殖生態、生理学、等)で研究する一方、研究資金を出し合い、協力して調査を継続してきました。
2010年には京都大学野生動物研究センターが、保護区を管理しているサバ財団と共同で調査地内に「クアラ・スンガイ・リサーチステーション(KSDRS)」を設立し、現在はKSDRSを調査基地として使用しています。
ダナムバレイで調査を始めた経緯や、調査の詳しい内容は、金森朝子(著)2013年「野生のオランウータンを追いかけて」(東海大学出版会)で詳しく紹介されています。
貴重な生息地での長期調査の継続を目指して
日本人の若手研究者達が2004年から、ボルネオ島北部のダナムバレイ森林保護区で、野生オランウータンの調査を継続しています。
ダナムバレイでの調査は、日本の公的機関や民間の研究助成金、京都大学および現地の関係する組織や研究機関の協力のもとに運営されてきました。
しかし、ほとんどの研究助成金は助成期間が3年程度と短く、安定した財源が不足しています。
オランウータンは成長が遅く寿命が長いので、その生態を解明するには、数十年以上の長期調査が必要です。
しかし現在、10年以上調査を継続している調査地は、ダナムバレイを含めても世界に6ヶ所しかありません。
オランウータンの生息地は、農地開発や木材生産を目的とした森林伐採により減少しているだけでなく、今後は地球温暖化による植生や気候の変化により、さらに大幅に縮小する、と予測されていますが、ダナムバレイは2080年以降も存続可能な数少ない生息地としてされています
参照:下線部に関する論文→ doi:10.1111/gcb.12814。
「オープンアクセスです:PDFを無料でダウンロードすることができます」
1ヶ月の調査を行うために10万円、年間120万円が必要です
調査を継続する為には、現地で働くマレーシア人の調査助手2名の給与として、1ヶ月に最低10万円、年間120万円が必要です。
公的機関や民間の研究助成金を使って、海外で人を雇用することは、研究資金の不正使用防止の観点から制限される傾向にあり、年々難しくなっています。
そこで、私達オランウータンの学術研究を支援する任意団体「日本オランウータン・リサーチセンター」では、オランウータンをはじめとするボルネオ島の野生生物や長期野外調査に関心のある一般市民の皆さんからご寄付を募り、ダナムバレイでの長期調査を支援したいと考え、このプロジェクトを立ち上げました。
500円から支援ができます
ご寄付は500円から可能です。
ご支援金額に応じて特典があります。
特典:全員(金額にかかわらず) |
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